金属バットのお漫才

  髪長すぎて目見えないバンドマンをどう思うかわからないですけど、僕は好きなんですよ。こいつ毎日一食だけしか食べてなさそうだし、電気止まってそうなのに、タバコを買う金はあるんだな。音楽なくしたら、確実に正社員としては働けないな、みたいなバンドマンを応援したくなっちゃうんですよね。

 

何でしょう。僕が根が真面目だからちょっと憧れみたいなのがあると思うんですけど。

 

そんな感じの芸人がいるんです。天下のよしもとクリエイティブエージェンシー所属の漫才師「金属バット」。

とにかく見た目が奇抜。長髪で出っ歯な友保と背が高くて坊主の小林。ルックスがどストライク。どうみても非合法な薬売ってますね。基本的に千鳥の大悟とか天竺鼠の川原とかいかつい感じの坊主すきなんですよね。このルックスで親は朝日新聞を読むバチバチの公務員らしい。

 

2人とも工業高校に通っててそれから映画学校通ってて辞めて芸人になったのと、一度就職したけれど仕事が暇過ぎて神社で暇つぶしにタバコ吸いまくるから、このままじゃ肺がんになるから辞めた2人が合わさってできて漫才師。工業高校出身は僕も同じで、工業行った人にしかわからないようなボケもよくするのも面白い。僕はアーク溶接のが得意でした。

 

  漫才形式はしゃべくり漫才っていうんですかね。個人的に漫才の中で、ちょっとコンビニの店員やるからお前客やってっていう振りで、コントっぽくなるやつが嫌いないんですよ。だから、こういう会話っぽい漫才、台本ないんじゃないかって思わせる話し方がいい。

内容としてはこばちゃんのぶっとるでるボケに友保がコテコテの関西弁でつっこんでいく。プリクラの本体買ったんよっとか、九九がうる覚えだから確認してっていうような漫才の入り。オチは大体適当。でもめちゃくちゃかっこいいんですよ。適当っていったらいけませんね。構成はめちゃくちゃしっかりしています。

 

小林:仏だけにほっとけー

友保:うぇー、

小林:ホットケーキ

友保:うりゃありゃーした

 

がさつい。あらい。

ただ、それがかっこいい。

 

あと、普通「どうもー」って登場して元気にスタートするじゃないですか。金属は「っね!」「っね!」みたいな感じで、何話そうかなーみたいな助走が面白い。

あとネタ終わりの友保のお辞儀角度は見もの。

 

笑い飯見たいとか言われてるけど、ようわからん。台本は書いてるの?っていうMCの問いに、筆も重くなりましたわって言う。2人で話しながら作っていくらしい。

 

音楽好きな人って映画好きだったりお笑い好きなだったりする人多いと思う。飽きてきたら金属バットの漫才みてみてはいかが。